2017年11月19日日曜日

◆蕎麦(そば)のはなし ピンキリ - ⑥(前編)◆

手打ち=美味い。機械打ち=マズイ。の幻想。その間違った固定観念の背景...

今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。

さて、蕎麦の品質は「産地」と「割合」で決まる。
けれど、十割だから美味いとは限らない。
手打ちは美味い、機械は美味くないも不正確
そんな話をお届けしてきました。

今日は、

機械打ちはマズイのか?(前編)

についてお話しようと思います。

機械で打つと言うと、まず「手づくり」と言う
壁に当たります。みなさまもきっとそう。
手づくりしている方が、美味しそうなイメージ。

ちゃんと気持ちが入ってて、品質も高そう。
けれど、機械を使っているからといって、
適当だと言うことではないですよね?

人や物を運ぶのが、人力車や荷車が最適か?
それは機械の方が早く大量に運べて品質も
保たれる。悪くないですよね。
一概に悪いとは言えません。

なのに、世間一般には「機械打ち=美味くない」
と言う間違った公式が刷り込まれています。
その理由は遡ること戦後。
(ここから先は戦後Jr.の権七は体験はしてしませんが...)

食糧難の戦後、食べることに精一杯な時代。
「大復興」の旗印のもと、国民みんなが、
がむしゃらに働いた時代。

地方ではまだ長男に家を継がす時代。他の子は
片道切符を渡され、中学卒業とともに上京。
知り合いの住所メモを片手に、帰ることの
許されない、人生の旅に出されたと聞きます。
いわゆる「集団就職」というものです。

その時代は

「質より、お腹いっぱいに食べたい」

と言うことに価値がありました。
食べて生きていくのに必死な時代です。

集団就職で、技術とは無縁の16歳が働く。
手打ちにこだわるような満足できる素材も
入ってこない時代。
そんな中で機械打ちは多用されていきます。

作る片っ端から、売れていく。
お腹がいっぱいになれば、満足する。
経験も勘も技術もなくても、粉と水を混ぜ
そこそこなら機械の力で麺になる。

時代からの要請だったのだと思います

もちろん、そんな時代でも、頑固者はいます。
こだわりを譲らない、職人。

こうして、手打ちと機械打ちに別れたのだと
思います。

安価な蕎麦粉でも小麦粉をたくさん使えば、
すぐに安定して麺が打てる機械打ち。

そのまま暖簾分け(分店)をして、店を構える。
外食=蕎麦、寿司、ラーメンくらいしかない
時代。それで十分に繁盛したのです。

そして、そのまま今の時代を迎えている
蕎麦店も少なくありません。
今は飽食の時代。選択肢も様々。

量より、質にこだわる時代

ですよね。
みなさまも、自分だけのこだわりがあると
思います。

結局は

自分が満足できるものを
自分で判断ができる

に尽きると思います。

核心の「機械打ち=低品質は間違い」は
明日、お届けします。

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。

もし、本格蕎麦が恋しくなったら、
四代目 権七にお越しください。(^^)


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